ミニマリストの部屋

日々、モノを減らす実験

意外と知らないパワポの資料やチラシの作成に欠かせない知識

有料のイベントやセミナー、お店の案内チラシ、そして講座で使う資料などの作成、みなさん自分で作る方も多いですが、時々作り方を教えて欲しいという依頼を受けて一緒につくっていて、意外とこのことについてご存じない方が多くてヒヤリとすることがあります。

それは、著作権のことです。

どのくらい大事なことなのかをご紹介します。

チラシに無許可で掲載しそうになったホームページの写真

お店の案内チラシを作りたいとのことで、お店のオーナーの方に希望を伺いながらチラシを作りました。チラシに入れる文章、写真をお預かりしました。預かった写真の出どころを聞いてみると、ホームページから取ってきたものとのこと。チラシに使っていいか先方に確認したかを聞くと、確認は取っていないとのことでした。

ホームページに使用されている写真は、勝手に利用してはいけません。これは著作権の侵害にあたり、罰せられます。現実的なことをいうとごくごく一部の方にチラシを渡しているだけなので、写真の持ち主に知られることがない場合がほとんど。だからあまり大きなニュースにもなりません。ニュースにならないから気がつかず、無断で使ってしまうことがあるようです。たまたまバレなかったから罰せられずに済んだだけ。著作権を侵害していることには変わりありませんので、他人のホームページの写真を無許可で掲載するのは絶対にやめておきましょう。

無料だと思った写真

資料に載せるための写真をネットで検索するときに、よく「無料 写真」で検索することがあるかと思います。写真を利用する場合は、本当にその写真が無料で使用しても良いものなのかどうかを確認する必要があります。

実は「無料」という言葉を使って検索していても、無料ではないものも検索される場合があります。よくみると写真の中央などにロゴや文字の透かしが入っているものがあります。

実際に講習会で使用する資料をお客様と一緒に作成した際、ある程度出来上がっている資料を拝見したところ、中央にロゴの入った写真を利用されている方がおられました。この写真は、あくまでもサンプルです。おそらく写真上で右クリックをし「名前をつけて保存」の操作で保存されたものではないかと思います。

ロゴが記載されていない状態の写真を利用するためには、その写真を管理しているサイトに登録をしたり、金額を確認する画面で写真をダウンロードしたりという方法を取らなければなりません。

多くの場合、写真上で右クリックをして「名前をつけて画像を保存」という機能を使いますが、無料で検索されたからといって確認をせず、右クリックからの保存だけで済ませてしまうと、よく見たらロゴが入っていたり、よく調べたら有料のものだったりということがあります。無料で検索されても、必ず無料かどうかは確認をしてください。

写真の加工

無料の写真でも加工をしてはいけないものがあります。縦横の比率を変えてしまったり、色を変えたり、切り抜いたりなど。「無料」にもルールがあるんです。加工については、無料であっても有料であっても、使用する際の注意事項に書いてありますので、写真は使いたいけれど、加工をしたい場合は、注意事項も確認をするようにしてください。

無料で使える範囲

営利目的ではないブログや学校関係には使ってもいいけれど、商用利用には使えない写真やイラストがあります。例えばその写真やイラストを自分が販売する商品のパッケージに載せるなどの行為です。こちらも著作者が注意事項・利用規約などに記載をしていますので、確認が必要です。

まとめ

企業勤めをしなくても、1人で0円起業ができる時代になりました。お店を開いたりセミナーを開催したりも個人で気軽に始められるようになっています。お店の宣伝、セミナーで使用する資料も誰にも気兼ねなく1人で作れる時代です。

でもその分「著作権」について知らないと、あとあと知らなかったでは済まないトラブルに発展してしまう可能性もあるんです。特にお客さんが少ないうちは周りが気づかないことも多いです。お客さんが増え、収益が上がりはじめたときに「著作権に気づかず使ってた!」とならないように資料作成やチラシ作成の際は、十分に気をつけて作成してください。