ミニマリストの部屋

日々、モノを減らす実験

おばあちゃんのためのiPhone教室

母が白内障の手術で1週間ほど入院することになったため、昨夜、実家に帰ってきました。母は72歳。もろもろ新しいことを覚えるのが難しいお年頃です。

手術の3日前から1日5回点眼する必要のある目薬があるのですが、1剤と2剤を混ぜるタイプの目薬で、やり方が説明書をみてもよくわからない(。-∀-) ←代わりにやりました。

でもここからが問題です。2時間おきに忘れずに目薬をさすにはどうしたら良いか?ということで、iPhoneのアラーム使ったら?と提案したんですが「それ、どうやるの?」となりました。

iPhoneの目覚ましの機能を設定すればいいだけなんですが、それがわからないんですよね^_^; と言うことで、帰宅早々、親子で始まったスマホ教室のお話です。

これからどんな設定をするか、説明を聞かないとお互い大変だよと説明する。

何をやっているかがわからないと自分で再現することができないので、これからやる内容を説明をします。さらにメモの取り方も、こうやって書くんだよと言葉で伝えていきます。ここが一番面倒ですが、こっちでさくさくーっとやってしまうと何回も同じことを聞く本人も大変だし、聞かれる方も大変です。

1.そもそもアラーム機能とは何か?を説明

アラームの機能というのは、そもそも時間になったら音をならして知らせてくれるものですよね。朝だったら寝ているときに音を鳴らすことで起こしてくれますが、音を鳴らして知らせて欲しいものって、朝起きる時だけとは限りません。

地震が来るときに警報を鳴らしてくれるのも、自分で設定はしませんがアラームの1つ。日中に「これやらなきゃ、でも忘れそう」という事、たとえば今回の目薬をさしたかどうかだったり、洗濯をしたかどうか、もうすぐコープに注文した商品が家に届く時間、薬を飲む時間などなど、アラームを設定しておけば、すべて音で知らせてくれます。

2.メモの取り方

うちの母は、チラシや包装紙などの裏面が白いものはとっておいて、A6くらいの大きさに切ってクリップでとめてメモ用紙を家の3カ所ぐらいに置いています。リビングのテーブルとダイニングテーブル、そして電話の横。なにかメモする必要があると、ここに書き始めるのです。

今回も話を聞き始めながらメモを取っていました。できるだけ自分の頭に思い浮かんだ言葉で書いてもらいますが、こちらから「こういう言葉で書いてみたら?」と提案します。たとえばスマホでよく使う「タップ」という言葉も、「タップっていう言い方をするんだけど、押すでいいよ」と。

さらに、先頭に番号をつけたり、次の文章との間に矢印を使うと、区切りがわかりやすいです。

3.専用ノートを作るのもオススメ

小さなメモだと、自分で操作したいときに「あれ、どこいったっけ?」となりがちなので、使っていないノートにメモを貼ってもらいました。さらに今回は、入院中に病室で音楽が聴けるように無料で音楽が聞けるSpotify(スポティファイ)を私が登録し、登録に使った情報と、使い方をメモしました。その後、メモを確認しながら実際に本人にアーティストの検索と音楽を再生するまでを操作してもらいました。

4.母がどうなったか

最初にアラームがなった時「あら?なんでこんな時間にアラームがなるのかしら?」と言い出したので、ラベルを「目薬」に変えてもらいました。72歳でこんなボケてる母はうちだけかもしれませんが^_^; ラベル変えておくとアラームがなったときに、画面に出てくるので何をするかがわかりやすくなります。

1日5回アラームがなるようにセットしなければならないのですが、5つアラームをセットせず、1つのアラームがなったら目薬をさし、鳴ったアラームがまた2時間後に鳴るように時間だけ編集するようにしてもらいました。3回目くらいにはメモを見ずに編集ができるようになっていました。

これから自分の両親にスマホiPhoneの使い方を教えなくちゃならない方へ

親にパソコンやスマホの使い方を教えるって、結構大変です。パソコンのインストラクターをやっていた私でさえ、一時期めんどうくさいなーと思ったことがありました。ほとんどの場合、ご本人が自分ではできそうにないから「やって」で終わってしまうことが多いです。でも離れて暮らすようになってから、自分でやらなきゃ!って思うことが増えたみたいです。

教える内容は必要最低限でいいんです。設定だけしてあげて、本人がひとりで操作しなければならないところだけメモしてもらう。文字に起こすと記憶にも残りやすいことを説明し、隣りでこうやって書いてみたら?とアドバイスしながら教えてあげるといいかもしれません(^ ^)