基本的すぎていまさら聞けない。ググれカスって言われそう。
友人からパソコンの質問を受ける際、度々この言葉を聞きます。
なんでわざわざこんな前置きをしてしまうのでしょうか?
なぜ、こんな風に思ってしまうんでしょうか?
それは、あなたの周りにあなたよりできる人がいて、自分だけが基本を知らないんじゃないかと思い込んでいるだけです。
あなたがこの思い込みの罠にハマってしまう原因。たとえば周りにこんな人いませんか?
文字入力が早い人
あなたの周りに「キーボードで文字を打つスピード、早いなー」って思う人はいませんか?でもスピードが早い人とパソコンができる人は必ずしもイコールではありません。文字が早く打てるようにあなたの知らないところでコツコツ練習していたかもしれないし、手元をみながら練習していた頃を経てやっとここまできた人もいるかもしれません。でもそれは、パソコンの勉強をしたのではなく、文字が早く打てるように練習を頑張っただけです。
そして不思議なもので、人が入力している音を聞くとなんだか早そうに聞こえちゃうこともあるんです。自分よりも入力のスピードが早そう、だから私よりもきっとパソコンができる人なんだ!と思い込まないように気をつけてください。
専門用語を使う人
あなたの知らない専門用語をたくさん並べてお話をする人、いませんか?
それは相手が、その分野の勉強をあなたよりも詳しくしたからです。さらにお話をしている人が、周りのみんなはこのことについて知っているだろうと思って話をしている場合もあります。
たとえば幼稚園の先生は、園児たちにわかるように園児たちがわかる言葉で話をします。でも大人に向けて同じ話し方はしないですよね。相手が誰なのかがはっきりわかる場合は、言葉を選ぶことができますが、パソコンの世界は自分の知っていることと相手の知っていることに差がでてしまう場合が多くあります。でもそういうのって、なかなかわかりにくいものです。
相手が詳しいだけであって、自分だけが知らなさすぎると凹まないようにしてください。
自分はできると思い込んでいる人
自分ができることを自慢したり、なんでできないんだ!それぐらいできて当たり前だ!とパワハラ的な言い方をする方がいますよね。同じことができるようになることで昇進や昇給ができるんだと叱咤激励してくれているのか、ただ自慢したいだけ偉そうにしたいだけなのかは見分けがつくと思います。自分のために言ってくれているのでないなら、私はダメだと必要以上に自分を責めないようにして、わからないことを聞く相手を選ぶようにしてください。
パソコンの基本は、人それぞれ学んだことが違います。
私は2000年からパソコンのインストラクターの仕事をスタートし、3つのパソコン教室と10クラス以上の職業訓練・求職者支援クラス。3つの大学でパソコンを教えてきました。教える場所、年度、使うテキストが変わると、伝える内容も少しずつ変わっていきます。そうすると、学ぶ場所、なん年前に学んだか、教えてくれた先生や、使ったテキストが異なることで、学んだ基礎が人それぞれ少しずつ違ってくるなんてことも起こりえます。
自分だけが知らなさすぎるんだと思い込んで聞かずにいると、ずっとわからないままで先に進めなくなってしまうこともあります。自分だけができない。いまさら聞けない。ググレカスって言われそう。と深く思い込まず、知らない場所で人に道を訊ねる感覚でパソコンのわからないを聞いて、自分のわかることをどんどん増やしていってほしいなと思います。